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健康情報誌「消化器のひろば」No.11

健康情報誌「消化器のひろば」No.11

消化器どうしました?Q&A

このコーナーでは、消化器の病気や健康に関する疑問や悩みについて、 専門医がわかりやすくお答えします。

Q. C型肝炎の根治後は、放っておいてもいいですか?

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 先日、初めてC型肝炎と言われてしまった若い患者さんに「C型肝炎は治らない病気ですか?」と聞かれました。確かに20年以上前は20~10人に1人治ればよい病気でした。しかし、ここ数年は注射もせずに、薬を飲むだけで、10人中9人が治る時代になりました。しかも、副作用が大変少ない新薬が毎年出ています。

 ご質問の通り、C型肝炎の根治後に病院へ来なくなってしまった方が多くいらっしゃいます。

 しかしながら、C型肝炎のインターフェロン治療が始まってから20年以上たった現在、C型肝炎は根治したのに肝臓がんになってしまったという報告が多数出ています。当初は、C型肝炎を治療する前から隠れた肝臓がんがあったのではないかと言われましたが、根治後に10~15年たってがんになった方も出てくるようになりました(だいたい100人に1人位の割合といわれています)。そこで最近では、C型肝炎が治っても肝臓がんになる危険は少なからずあるので、年何回かは受診するようにお勧めしています。たとえ肝臓がんになったとしても、きちんと通院していれば多くの方は早めに見つかり治療ができます。C型肝炎の根治後は、必ず定期的な受診をして検査をすることをお勧めします。

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<回答者>

日本大学医学部 内科学系
消化器肝臓内科学分野 医局長

楡井 和重

日本大学医学部 内科学系 消化器肝臓内科学分野 医局長 楡井 和重近影

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