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健康情報誌「消化器のひろば」No.13

健康情報誌「消化器のひろば」No.13

消化器どうしました?Q&A

このコーナーでは、消化器の病気や健康に関する疑問や悩みについて、 専門医がわかりやすくお答えします。

Q. 胸やけ・呑酸を防ぐための食事・生活療法を教えてください

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 胸やけ・呑酸( 酸っ ぱい液体が口の中に 逆流してくる感じ) は、主に胃酸の逆流によって生じ る症状で、これらは、胃・食道逆流 症と呼ばれています。胃・食道逆 流症には食事などの生活習慣が大 きく関わっており、身近な生活習 慣の改善が予防・治療に有効です。

 まず、急いで満腹になるまで食 べる習慣は、逆流を誘発しますの で、ゆっくりと腹八分を心がけま しょう。また、食後すぐに横にな ると胃にたまった内容物が食道に 逆流しやすくなるので、好ましく ありません。目安として、食後3時 間は起きていることを心がけてく ださい。特に夜遅く帰宅し、急い で夕飯を食べてすぐに寝てしまう ような生活スタイルは、逆流の誘 因となりますので改善が必要です。 食事の内容では、天ぷら、フライな ど油ものの過食によって胸やけが 誘発されます。また、人によって は柑橘類、あんこなどの甘味によっ ても誘発されることがあるので、思 い当たる食物には注意しましょう。

 また、就寝時の体位も逆流に関 係しており、左側を下にした体位 が逆流防止には有効です。就寝 時には上半身を少し高くした位置 (10~15㎝)を保つことで、逆流 が減少します。

このほか、喫煙は胃酸分泌を刺 激すること、肥満は腹圧を上昇さ せることで、胃酸の逆流を引き起 こしますので改善が必要です。喫 煙・肥満はほかの多くの病気の原 因ともなっており、ぜひとも改善 が望まれます。

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<回答者>

秋田大学大学院医学系研究科
消化器内科学・神経内科学講座
教授

飯島 克則

秋田大学大学院医学系研究科 消化器内科学・神経内科学講座 教授 飯島 克則近影

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