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用語集

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慢性膵炎

1.慢性膵炎とは

膵臓に繰り返し炎症が起こることにより、膵臓の細胞が破壊されて膵臓が萎縮していく病気です。

2.原因

飲酒によるもの(アルコール性膵炎)が最も多く約三分の二を占め、原因がよく判らないもの(特発性膵炎)が約二割との調査結果がありますが、男性ではアルコール性膵炎が約四分の三、女性では特発性慢性膵炎が約半分と原因に性差があります。

飲酒と慢性膵炎には明らかな関連がありますが、大量飲酒者(エタノール換算で一日150ml以上)の1〜2%しか慢性膵炎を発症しないことから、飲酒に加えて環境因子や体質などの素因が関係すると考えられています。

喫煙も発症および増悪に関係することが分かっています。その他に胆石によるものや稀な原因のものがあります。極めて稀ですが消化酵素の遺伝子異常により発症する膵炎があります。

最近、自己免疫性膵炎という特殊な原因と経過を示す慢性膵炎の存在も知られるようになりました。

3.症状

慢性膵炎の早い時期では腹痛や背部痛が主な症状です。その他、吐き気や嘔吐、腹部膨満感、腹部重圧感などがあります。破壊が繰り返されて萎縮が高度になると腹痛は軽減することが多いようです。その分、膵臓本来の働きが弱くなるので、消化酵素の分泌が低下して体重減少、脂肪便、下痢などの症状が、インスリンの分泌が低下して糖尿病の症状が起こることがあります。

強い腹痛とともに急性膵炎と同様の状態になることがあり急性増悪と言います。わずかなアルコールの摂取でも急性増悪の契機になります。暴飲暴食、またテンプラやカツなどの揚げ物、クリームやチョコレートなどの脂肪食も引き金になりやすいことが知られています。

4.診断

超音波検査やCT検査で膵臓に石灰化があれば慢性膵炎の診断が確定されます。内視鏡的膵管造影検査で特徴的な所見がみられた場合も確定診断がつきます。MRCP検査の所見や膵外分泌機能検査なども診断の参考になります。

5.治療

急性増悪を起こすと膵臓の破壊が一気に進むので、治療に先駆けて急性増悪の予防が大切です。すなわち、禁酒・禁煙、暴飲暴食を慎む、脂肪分の多い食事を避ける、ことを日常生活で心がけなくてはなりません。アルコール性慢性膵炎で禁酒を守れない場合には、他の治療を行ってもほとんど意味はありません。急性増悪を起こした時の治療は急性膵炎の治療と同じです。 

その他の一般的治療は対症療法になります。疼痛に対しては鎮痙薬や消炎鎮痛薬の内服を行います。消化不良による症状がある時には消化酵素剤を大量に内服します。疼痛とともに血液中膵酵素の上昇を伴うような発作を繰り返す場合には、膵酵素阻害剤の内服を行うこともあります。

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